カテゴリ:ウミウシいろいろ( 8 )


2015年 08月 24日

「ホプキンスローズウミウシ」(Okenia rosacea)の大移動

三浦の葉山や荒崎近くの磯にて、磯観察やシュノーケリングで
ウミウシ探索をしていますが、昨年辺りからウミウシの種も、
個体数もなんとなく少ないような気がします。
ダイビングエリアでは、いかがでしょうか?
ちょっと面白い記事があったので掲載します。

ピンクウミウシの大移動は地球温暖化のサイン?
海水温上昇が原因? 米国西岸を集団で北上するピンクのウミウシ

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20150210/435092/
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by sea-slug | 2015-08-24 19:20 | ウミウシいろいろ | Comments(0)
2009年 10月 24日

ミナミヒョウモンウミウシの不思議

ミナミヒョウモンウミウシの不思議


現在、国内において、ミナミヒョウモンウミウシと呼ばれる個体(a)は、’本州のウミウシ’や
’沖縄のウミウシ’に載っているような個体が標準化されているようです。これらの個体(a)
は、sea slug forum にも掲載されておりまして、ラドマン博士は、次のように解説していま
す。
This is a pale form of Jorunna pantherina which ranges in colour form this almost
colourless form through shades of yellow, brown, grey and green.

http://www.seaslugforum.net/display.cfm?id=2464

また、この個体(a)ととてもよく似ている個体をJorunna sp. 1.として下記に掲載しています。

http://www.seaslugforum.net/showall.cfm?base=jorupurp

ところで、sea slug forum のミナミヒョウモンウミウシJorunna pantherina(b)の個体は、これら
の国内において標準化されている個体(a)とは、素人が見る限りだいぶ違うように思われます。

http://www.seaslugforum.net/showall.cfm?base=jorupant

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中部日本海沿岸産ミナミヒョウモンウミウシ(新称)の新記録と大阪湾加太産同一種の解
剖(図解)(2000年) 馬場菊太郎博士の論文によると、
http://www.fitweb.or.jp/~janolus/BabaJan.htm

「背中の絨毛状突起は骨片質、骨片は各絨毛突起の先端から放散する。鰓葉の排列は
椀状。背面地色は草緑色または褐色で、全面に暗褐色の小班を散布し、学名はヒョウの
紋様にたとえられる。」

この論文のFig.1の草緑色個体(40mm)の個体は、sea slug forum のミナミヒョウモンウミウ
シJorunna pantherina(b)と素人目に見てもとてもよく似ています。

高岡生物研究会で掲載しているミナミヒョウモンウミウシ
http://www.fitweb.or.jp/~janolus/051610.htm

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さて、今回観察された個体(10mm位)は、はじめイソウミウシの仲間かなと思ったのですが、
男鹿のウミウシさん(男鹿のウミウシさんも非常に良く似た個体(b)を見つけられております)
http://ww5.et.tiki.ne.jp/~umiusidenki/minamihyoumon.htm
からご指摘を受け、改めて特長を調べてみたら、このミナミヒョウモンウミウシ(b)の可能性が
高いとの結論に達しました。(骨片は各絨毛突起の先端から放散・・は定かではありませんが)

よって、国内で標準化されているミナミヒョウモンウミウシ(a)とは随分違う形態に思われますが、
私的には、今回観察された個体をミナミヒョウモンウミウシ?と分類しておきたいと思います。



(ミナミヒョウモンウミウシ? 10mm位 2009.9.19 神奈川県横須賀市長井)

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by sea-slug | 2009-10-24 10:35 | ウミウシいろいろ | Comments(0)
2009年 09月 22日

ウミウシの食べものについて&寿命について

観察会での他のご質問の回答です。
シルバーウィークは、何処へ行っても混んでいそうですし、ちょっと腰痛がひどいのでゴロゴロしています(笑)
また、触発されたウミウシ熱の高いうちに、気になっていた事の整理もかねまして(笑)

●寿命について
’ウミウシ学’によると、後鰓類の寿命は、長いもので三年以下、多くのものが一年、そして一年未満の短いも
のも多く、中には数週間という短いものもあるようです。飼育水槽内ではタツナミガイの6年という長寿記録も
あるそうです。また、20℃と25℃でアマクサアメフラシを飼育したところ、20℃で飼育したものは、25℃で飼
育したものの二倍長生きしたそうです。

●ウミウシの食べものについて
下記に整理してみました。決まった種しか食べないものもいれば、ある程度決まった類を食べるもの、何でも
食べちゃうもの・・・多彩です^^
大雑把に、○○モウミウシとアメフラシ類は植物性、他は動物性といった感じですね。
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by sea-slug | 2009-09-22 00:30 | ウミウシいろいろ | Comments(2)
2009年 09月 20日

ムカデミノウミウシについて

先日の観察会で、’ムカデミノウミウシは何を食べるの?’との質問がありました。

ミノウミウシ類は、ヒドロ虫を食べる。って言葉では解っているものの、実際に探して見つかるのは、海藻にくっ
付いていたり、その辺をごく普通に這っていたります。
え~と、え~とと思っていたら、観察会に参加されている子供さんから、「’ヒドロ虫’だよ」と言われて・・・・・・・・
ありゃりゃりゃりゃ、よくご存知で^^;;;

初心に帰って、ちょっと調べてみることに(笑)

平野先生の’ウミウシ学’によると、ミノウミウシ類は、ヒドロ虫やイソギンチャクやサンゴなどの刺胞動物を食
べると書いてありました。

その刺胞動物は、ほとんどはちょっと見ただけでは見つからない程度からせいぜい10cmの小型の動物で、
岩や海藻の表面などに固着しているようです。(Wikipedia)

そして、ムカデミノウミウシは特定のヒドロ虫を食べるのではなく、いろいろな種類のヒドロ虫を食べるようです。
ですから、水槽飼育で大繁殖するヒドロ虫の掃除屋さんとして売られていたりするわけですね。

そして刺胞動物の武器である毒のある刺胞の一部をまるごと取り込んでミノの先端に蓄えます。これで外敵
から身を守るわけです。

さらに、刺胞動物の中には、共生藻をもつものがいて、ムカデミノウミウシはそれを取り込んで自分のものに
してしまうようです。太陽の光があたっていれば、その間は、共生藻からもエネルギーを分けもらえるわけで
す。つまり’太陽電池’をもっているようなものです。’本州のウミウシ’によるとムカデミノウミウシはこの共生
藻である褐中藻を宿すとなっています。褐中藻は光合成を行いムカデミノウミウシに栄養分を与えたり、体色
作る役割を果たしていようです。

このような生態ですので、明るい光の当たる海の中を、あちこち這っているところが観察されるわけですね。

(参考文献:本州のウミウシ、ウミウシ学)
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2007.8.25 ムカデミノウミウシ
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by sea-slug | 2009-09-20 23:18 | ウミウシいろいろ | Comments(0)
2009年 09月 20日

マダラウミウシとクロシタナシウミウシについて

●マダラウミウシ Dendrodoris rubra (Kelaart, 1858)
●クロシタナシウミウシ Dendrodoris fumata (Ruppell & Leuckart, 1831)

先日の観察会において、マダラウミウシとクロシタナシウミウシは、こんなに色合いが違うのに
同じ種なのですか?との質問を頂きました。

ウミウシは種類によってそれぞれ食べるものが決まっています。その食べ物を食すときに用いる
歯舌はウミウシの種類によって形が違うので、ウミウシの種類を調べるときの重要な手がかりと
なります。

よって、この二つのウミウシ、マダラウミウシとクロシタナシウミウシは、食べ物が同じで、同じ歯舌
だと確認されている・・・と思ったら、大間違い^^;;

クロシタナシウミウシは、漢字で書くと黒舌無海牛。文字通り舌が無いんです。彼らの属するデンドロ
ドーリス属は歯舌を持たないようで、種の特定が難しく、そのために学者によって種別混乱があるよう
なのです。


・マダラウミウシ Dendrodoris rubraはクロシタナシウミウシ Dendrodoris fumata」または
ホンクロシタナシウミウシ Dendrodoris nigraのカラーフォームである。

・上記の記載は、解剖学的な根拠に基づくものではなさそうなので、マダラウミウシ Dendrodoris
 rubraをクロシタナシウミウシ Dendrodoris fumataのシノニムと決め付けるのは問題がある。


’本州のウミウシ’を見ると、「マダラウミウシとされていた斑紋のある個体は数が少なく、洞窟の奥など
光の差し込まない場所にいることが多く、動きは活発ではない。対して黒色や赤褐色の個体は数が多
く、浅所、日光の差し込む平坦な場所や壁面など広範囲に見られ、活発に動く」と書かれています。

5年前にkouchaが初めてゲットしたウミウシがマダラウミウシでした。その後、沢山のマダラウミウシ、
クロシタナシウミウシを見てきましたが、上記の’本州のウミウシ’の記述と全く同じ感想です。マダラウミウシ
は大抵、石の裏側にくっ付いているし、クロシタナシウミウシは明るい磯を歩いています。(ただマダラウミウシ
は三浦では沢山見られます)

これだけ生態を見ても違いのある2種を同じ種とするのは、ちょっと無理があるような気もします。

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クロシタナシウミウシ(デンドロドーリス属 2007.2.10)
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マダラウミウシ(デンドロドーリス属 2007.4.15)
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ホンクロシタナシウミウシ(デンドロドーリス属 2008.9.28)
ホンクロシタナシウミウシは、クロシタナシウミウシに似ているが、二次鰓が小さくカップ状である。
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ホンクロシタナシウミウシ(ゴールドバージョン)(デンドロドーリス属 2009.1.18)
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by sea-slug | 2009-09-20 09:23 | ウミウシいろいろ | Comments(9)
2009年 06月 27日

++ウミウシ探索隊++神奈川県横須賀市長井5丁目

2009.6.27 ++ウミウシ探索隊++神奈川県横須賀市長井5丁目

一ヶ月ぶりの新宿の磯です。今回は、某ウミウシ磯観察の会の皆さんとご一緒に
探索しました。14-5人、老若男女30個近い目で探しました(笑)

小和田湾 13:34 20.8cm

天気が良く、今シーズン一番の暑さとなりましたが、風が結構吹いていて、それほど
暑さを感じませんでした。(でも焼けてた^^)が、風のせいで海面が揺らぎ、磯からは
探索し難い状況でした。箱メガネがあれば、もっと良かったかな。今回は、シュノーケ
リング探索ではなく、皆さんと同じ磯からの探索だったので。
久々の磯からの探索は、結構くたびれました^^;(今回、紅茶はお休み)

12時~14時半まで探索。その後、全員で成果を確認しました。
成果は、19種類。
個人的には、久々にヒメマダラウミウシに会えてよかったです^^

皆様、楽しいひと時をありがとうございました。
今度は、9月かな? またぜひ参加させていただきたいと思います^^

なお、ご質問の’ドーリス’の意味は、

ウミウシ研究所によると、
[ラテン]Dorididae:ギリシャ神話のネレイス(海の妖精)の母である女神ドリスにちなんでいます。

とのことです。
ギリシャ神話の女神かあ・・・またまたイマジネーションが膨らみますね^^


成果は、

クロシタナシウミウシ
アオウミウシ
クモガタウミウシ
タツナミガイ
ホウズキフシエラガイ
サラサウミウシ
オトメウミウシ
キヌハダウミウシ
ヒメマダラウミウシ
ミノウミウシ
paw10種

アメフラシ
ムカデミノウミウシ
ミドリアメフラシ
シロウミウシ
リュウモンイロウミウシ
シラユキウミウシ
コモンウミウシ
ジボガウミウシ
計18種(ん?一種足りない??)

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サラサウミウシ 20mm位
(オリンパスFE360+PT044 800万画素) テスト
水中ワイド(水中マクロではフラッシュ光が強すぎた)撮影
う~ん、ダイビングの時は、ほとんど水中ワイドですむのかな?
しかし、これ以上寄れない^^;

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ミノウミウシ 10mm位 と卵塊
奥にも2個体確認できます。触角だけ見えた時には、おお!新参者か?と
思ったのですが、この子でした^^

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ミノウミウシ 10mm位

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ヒメマダラウミウシ 20-25mm位
ハング岩下にいました。

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ヒメマダラウミウシ 20-25mm位
なかなか活発に動いていました。

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またご一緒しましょう。楽しい時間をありがとうございました^^
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by sea-slug | 2009-06-27 23:14 | ウミウシいろいろ | Comments(6)
2007年 09月 23日

ハナデンシャ♪

ネプリカの特番で、ハナデンシャの発光が
見れました。いや~、なかなかスゴイ光り方ですね。

手のひらサイズのハナデンシャ。
あ~、見てみたいなあ。。。

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by sea-slug | 2007-09-23 18:47 | ウミウシいろいろ | Comments(0)
2007年 05月 01日

2007.4.30に出会った個体について

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ところでウミウシのような、そうでないような個体を見つけました。
イソアワモチとも違うようです。kouchaの考えでは、背楯目のカメノコフシエラガイ科
あたりか、裸鰓目のタテジマウミウシ科ではないかと。
その後、水産無脊椎動物研究所さんのhpで調べたところ、新生腹足上目の
ベッコウタマガイにも似ている気がします。

大きさは30-35mm。採取場所は、岩場の水面よりも30cm程上で
ぶら下がっていました(干潮 9:41 42cm時)
触ると固く、山型に盛り上がっていました。
腹足はありますが、体の大きさからすると小さめです。
(この個体に関しては現在検証中です。判り次第アップします。)
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今本さんにお聞きしたところ、今本さんも以前に大瀬崎で似た生物を観察し、
ベッコウタマガイの仲間だろうという結論になったそうです。
今回の個体も調べて頂いたようで、キシュウベッコウタマガイが近いように思
われるとの事です。

ウミウシと同じようなタイプではあるものの後鰓類ではなく、心臓よりも前に鰓のある
前鰓類のようですね。
残念でした~。

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キシュウベッコウタマガイ
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キシュウベッコウタマガイ 触角と目
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キシュウベッコウタマガイ 腹面と腹足
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by sea-slug | 2007-05-01 21:19 | ウミウシいろいろ | Comments(0)